本格的な梅雨に入り、毎日じめじめしてスッキリせず、ミニトマトの熟すのが遅いようです。太陽が恋しくなってきました。とは言え、これからの猛暑も辛くなりそうです。
今月の研修は「傾聴の意味と技法」についてでした。講師は、認知症に関することなどをテーマに、毎年講義していただいている、山梨県立人間福祉学部福祉コミュニティ学科の伊藤健次先生です。
まず演習として、2人一組になり、聞き手が自分の考える最低の聞き方と、最高の聞き方で相手の話を聞く体験をし、その後先生の解説を聞いて楽しく学びました。
傾聴は「相手を敬い尊重して聴く」ことです。相手の話をよりよく聞くためのポイントは
① 話しやすい距離を見つける
② 相手のリズムに合わせる
③ 態度と表情で気持ちを表す
④ うなずき・相づち
⑤ 相手にとって重要そうな部分を返す
⑥ 沈黙(間)の後に大切な話(心の動き)がある場合が多い
これらをわかり易く表現した「何はなくても“あいうえお”」が印象に残りました。
あ:相手の目を見て
い:いい姿勢で
う:うなずきながら
え:笑顔で
お:終わりまで聞く
おてっとでの支援活動では本格的な傾聴の機会は少ないですが、家事支援や通院介助・散歩など会話の機会が多々あります。主人公は利用者さんであること忘れず、お互いのかけがえのないひとときを共有していることを大切に活動していきたいと思います。
「傾聴」と言うとホスピスや介護(特に認知症の方の対応)にかかわる特殊技術と思われやすいようですが、普段の会話でのコミュニケーション技術としても非常に大切で、世間で信頼されている人は“聞き上手”の人が多いようです。是非、普段から心がけて、特に最後まで聞く事で良い仲間づくりをしたいものです。
(ふーちゃん)